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Wharton MBA (Class of 2009) 有志による「刺激」を共有する場
by whartonjapan09


美しい国へ (Shu)

Philadelphiaへ訪れてから早半年が経とうとしている。

広大な緑や居住空間、スケールの大きな建物や店、多種多様な人種及び格差社会、OpenでPositiveな人達からの刺激、アントレ精神を抱けば何にでも挑戦できる自由さ、人生を心から楽しもうとする生き方、幼少期のChicago時代に子供ながら感じた「米国」はここPhiladelphiaでも変わらず自分を圧倒し、少しの懐かしみと多くの喜びを今感じている。

最近こちらへ来てから「日本」に触れる機会が増えてきている。数十年前のトヨタの工場内の様子等が授業のビデオで流れたりするが、日本について勤勉で効率的な社員のイメージしか伝わってこない。自分もこちらへ来ていつしか、狭い家とルーチンワークの会社との満員電車の往復、緑が少なくゴミゴミとして疲れる街等、天国のような今の生活と比べて悪く悪くイメージを重ねるようになっていた。

そのような中、最近JapanTrekのプロモの関連で、日本の写真を多く目にする機会を得た。そこには、日本でしか味わうことのできない「伝統と美」が含まれていた。最近Yuma氏からもらったメールの中には「わびとさび」と触れられていたが、この感覚はこちらで触れることはできない。食事一つをとってみても、小さな料理の中にも、裏で精巧に工夫された味付けがつつましやかに存在を放っている。大きな肉切れを焼いてA1ソースで味付けとは何もかもが違う。
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~「君が代」は世界でも珍しい非戦闘的な国歌・・・2004年のアテネオリンピックで水泳の800m自由形で優勝した柴田亜衣選手は、笑顔で表彰台にのぼったのに、降りるときには大粒の涙を落としていた。「金メダルを首にかけて、日の丸があがって、君が代が流れたら、もうダメでした。」君が代はたしかに他の国歌に比べて、リズムといいテンポといい、戦いのまえにふさわしい歌ではない。しかし日本選手が活躍したあとに、あの荘重なメロディを聞くと、ある種の力強さを感ずるのは、わたしだけではないはずだ。歌詞はずいぶん格調が高い。「さざれ石の巌となりて苔のむすまで」という箇所は、自然の悠久の時間と国の悠久の歴史がうまくシンボライズされていて、いかにも日本的で、わたしは好きだ。そこには、自然と調和し、共生することの重要性と、歴史の連続性が凝縮されている。~
(折りしも同じ座右の銘「千万人と雖も吾往かん」を有する安倍晋三著より)

最近同LearningTeammateに日本のイメージを聞いたところ、「ロボット」「原宿」「ハローキティ」のような言葉が出てきたが、是非ともJapanTrekでは、日本の美しい文化、自然、精神についても紹介する機会を持ちたいと思う。
by whartonjapan09 | 2007-12-10 11:14 | Shu
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