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フィラデルフィア そして U.Penn (TOM)
やはり私の一発目の投稿は、縁あって住むことになったフィラデルフィア(フィリー)、そして縁あって入学したUniversity of Pennsylvaniaについて書いてみたいと思います。フィラデルフィアという街は日本人にとって余り親しみの無い街なのか、私も名前は知っていたけれど来るまでは何やらピンとこない街でした。 (今でもあまりピンと来てませんが。。 )やはり、アメリカの街というとニューヨーク、LAに始まりシカゴ・ワシントン はたまたサンフランシスコといったところだと思います。 では、フィラデルフィアとはどのような所なのでしょうか。全米5番目の都市(中心地で1.5Millionの人口、周辺部合わせて6Million)で、アメリカ合衆国発祥の地。 独立宣言が起草され、米国憲法の制定がされ、そしてワシントンが大統領に就任した街なのです。。。 こう書いても実感わきませんねー。 私もわきません。 これはどうでしょうか。ニューヨークから車で南に2時間ぐらい飛ばしたところにあり、映画ロッキーの舞台となり、悲しくもエイズ差別をつづった映画"フィラデルフィア"の題名にもなった街です。 最近では"シューター"というアクション映画の舞台にもなっています。 夏は暑く冬は極寒。 名産はステーキにチーズをどっぷりつけた健康に悪い通称"フィリーサンド"。日本食は高い割りに旨くない。 プロスポーツが盛んで、野球=フィリーズ、アメフト=イーグルス、バスケ=セブンティーシックサーズとぎゅぎゅっと詰まっています。(最近ではホワイトソックスの井口の移籍がありました!) 街の人は西海岸ほど朗らかでもなく、ニューヨークほど冷たくも無い。 治安は街中の大通りであれば夜でも歩けるが、女性はやめた方が良い。 といったような街です。(ちなみに、塗るチーズの"フィラデルフィア"とは直接の関係は無いようです。)
また、いくつもの大学があることから、非常に学生の多い街だとも思います。あまり関係ありませんが、実は昔高校生の頃にサウスカロライナ州に交換留学していたのですが、その時一度この街を訪れていたことを思い出しました。当時歴史にも何にも興味が無く、単に一緒に旅行したグループの女の子に淡い気持ちを抱いていたことぐらいしか思い出せません。多少年をとり、思いも出てきた今回は、もうちょっと深くこの街を見てみたいなと思っています。他民族がひとつの国旗の下、半ば強引に、そして半ば思い込みで融合しあうアメリカという国において この独立記念のモニュメントはどのように扱われているのか 今度見に行ってみようと思っています。 そんな街フィラデルフィアにあるUniversity of Philadelphia 略してU.Pennですが、1740年に創設された古い歴史を持つ大学です。日本の東大が1877年、早稲田が1882年創設ですから、それに比べても非常に古い大学であるといえます。 U.Pennは、発展する中でとくにプロフェッショナルスクールと呼ばれる職業専門校を全米に先駆けて創設してきました。野口秀世の学んだメディカルスクール、全米初めてのロースクール、そして私の通うウォートン ビジネススクールも ビジネススクールとしては最初の学校でした。学部およびプロフェッショナルスクールの評価は非常に高く、多くの著名な学者やビジネスリーダーを輩出しているようです。 日本ではあまり知られていないのでちょっとばかり残念なのですが、それはこれから卒業生一同が学校の名に恥じない・学校の名前を世に広める活躍をしていくことが近道なのだろうと思いました。 ウォートンビジネススクールですが、他校に比べファイナンス・ヘルスケアビジネス そしてマーケティングでの評価が高いようです。 実際8月から始まった下準備コースでもマスブートキャンプと呼ばれる数学の集中授業がみっちりあり、Log、e、Σ、はたまた∫といったどこかで見たけど全く理解しないで済ませて来た記号君たちの逆襲にあいました。 高校でのツケが今更来るとは夢にも思いませんでしたね。 新入生を震え上がらせたのは、ブートキャンプの最後にある試験。 この試験に通らないとMBAに進学できず退学になるというのです。 必死に受験をして、ビザを取り、引越しをしてやって来たのに、一月で帰ってたまるかと皆必死に土日も無く勉強をしました。 顔見知りの挨拶が"例の偏微分だけど。。。"と数学一色になる程でした。 そんな試験もとりあえず受け終わり、頭脳というよりは根性で試験を無事クリアできました。今はひたすら統計学・ミクロエコノミー・会計の授業に必死について行っている状態です。 本番MBAコースの基礎となる内容ということですが、私には既に十分すぎるほど意味不明で、家に帰ってから2-3回読み直さないとついていけない程です。 金融出身の仲間たちにはそれ程のストレスは無いようですけれどね。 こんなことでは本番コースが始まれば 呼吸する暇も無いほど追い詰められるのは明白です。 がんばって生き延びます。 この3週間の授業を受けて思ったことは、今まで感覚で理解していた事柄は常に数学的理論で説明することができるのだなーということでした。 いや、言い方が違いますね。 "数学:ロジック"という手法を用いて現実の現象を理解しようとチャレンジすることがここでの学問の基礎になるのだなということでした。感覚で今まで済ませていたことを、今一度整理して頭の中にロジックとしてしまいなおす。そういったプロセスの2年間になるのかなー?という気がしています。それだけでは無いのでしょうが、私にとっては非常に弱い部分でもあるので、必死に食いついていこうと思います。この辺りは、今後ともどうMBAの内容が自分に役に立っているのかというテーマとして引き続き考えていこうと思います。 一方で、授業だけではなく、国籍、職業バックグラウンド、年齢のばらばらな人間が700人も集まっているのを利用しない手は無いですよね。 なかなか深い付き合いまで持っていくのには時間がかかりそうですが、数は少なくとも一生付き合っていけるような仲間を一人二人でも作りたいなと思っています。授業とソーシャルの両方をバランスとって行くことが一番のチャレンジになりそうです。ちなみに、毎週クラスの面白そうな奴を呼び出して熱く語り合う会というのを同僚k氏と共に結束し、今週から実行していきたいと思っています。
by whartonjapan09
| 2007-09-05 10:05
| TOM
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