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Wharton MBA (Class of 2009) 有志による「刺激」を共有する場
by whartonjapan09


Differential (タク)

タクです。

最近すっかりBlogの更新をサボっていました。スミマセン。やっぱちょっとしたことでもどんどん感じたことを共有しましょう。秘めたる闘志は闘志がないのと一緒と言われたことがあります。やっぱり僕達は恵まれた環境に身を置いていて、それぞれみんな様々な感じ方をしています。いつの間にやらそんな環境が当たり前になってきていますが、自分からもっともっと刺激を求めにいって、更にそれを発信・共有できたらサイコーだと思います。発信!


さて、僕は各授業で感じたことや新しい発見を毎回メモするようにしているのですが、時には何にも感じることができない授業もあり、それでも何かを見つけようとするわけですがこれが結構つらい。。。しかしこれもBlogと一緒で一度サボるとどんどんサボり癖がついてしまいます。DIP前から中断してしまっていたそのメモを再開することにしました。

というわけで、今回はふと目に留まったニュースで感じたことを。先日日本のWebのニュースを見ていたら、各国で行われた経済格差に対する感じ方と言う記事がありました。その結果が以下の通り。

Q: 日頃「経済格差」を感じますか? (「Yes」と回答した比率)
1. 韓国: 86%
2. イタリア・ボルトガル: 84%
4. 日本: 83%
… フランス: 78%, イギリス: 56%, アメリカ: 52%

Differential (タク)_a0106603_2230579.jpgどういう調査方法だったのかわかりませんが正直驚きです。どこが驚きかって韓国で86%、日本で83%もの人が経済的格差があると感じていること。当然格差は事実として必ず存在しますが、それを83%の人が 多分Negativeなイメージで普段から感じてるって、、、、その一方で、この極寒のフィラデルフィアでは人通りの多い歩道のど真ん中の温かい湯気が出てくるマンホールの上で熟眠している人や物乞いをする人を普通に見かけるし、ちょっと郊外に行けば昼間にもかかわらず車でも通るのを避けたほうがいいといわれる貧しい地域が点在します。ここアメリカでは人々の二極化が進み、富める層は高い教育と十分なチャンスが与えられますます裕福になる一方で、かなりの割合を占める裕福ではない層はそこから一向に抜け出せない構造が鮮明になりつつあると言われています。まさに「格差社会」のこの状況で52%。不思議です。

お金はすべてのものをひとつの物差しにのせて比較できる素晴らしいツールですが、それ故それ自体を求めることに終着点はないように思います。ここビジネススクールではお金を如何に効率的に生み出し、付き合っていくかと言うことを徹底的に学ぶわけですが、相対的な価値を計るお金が軸である以上、結果が同じでも感じ方ひとつで全く違った世界になってしまいます。難しいですね。

なんかとりとめありませんが、今日はこの辺で。
# by whartonjapan09 | 2008-02-22 22:38 | タク

New Orleans(オッサン)

先週(DIPの一週目)、同じ会社の一年後輩が在住しているルイジアナ州はニューオーリンズを訪ねてきました。彼は現在、南部の名門私立Tulane UniversityのMBA(Freeman School)2年生なので、あと3ヵ月ちょっとで日本へ帰国してしまいます。それまでに、一度は行ってみたいと思っていたので、このDIPはちょうど良い機会でした。

ニューオーリンズは、ご承知の通り音楽(Jazz)の都です!それに、密かに「食い倒れの街」としても知られる南部きってのGourmet Townでもあります。クレオール料理、ケイジャン料理との名称がありますが、日本では味わえない、どことなく不思議なスパイシーさが魅力です。また、シーフードが豊富で、とりわけ新鮮なカキ(Oyster)は絶品!大粒の生カキ1ダースが$11ほどで堪能できます。朝食にカキフライ(Oyster Benedict)も山盛り出てきました。
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New Orleans(オッサン)_a0106603_13264736.jpg街のヘソは、Jackson Square。第7代アメリカ大統領ジャクソンの騎馬像が勇壮にお出迎えしてくれます。
彼は米英戦争時のニューオーリンズの戦いで圧倒的な勝利を上げ、国民に大人気の英雄となりました。その後、貴族出身でない初めての「庶民派大統領」として高い支持率を誇ったそうです。一方、白人至上主義的な側面があったとも言われ、米国史上唯一、議会から不信任決議をされた大統領でもあります。(以上、Wikipediaよりパクリ。)


街の目抜き通りはBourbon Street。ここでは、路上でJazzやBluesなどの音楽が奏でられ、様々な街頭パフォーマンスも盛んです。
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もちろん、ライブハウスでは、AuthenticなJazzにとどまらず、Hard RockやPopsの生演奏(生カラオケ?)などもガンガンにHeat Upしてます。ちなみに、ライブハウスやバーの合間を縫って、所はばかることなくストリップやキャバレーも乱立しています。アメリカでは珍しく、路上での飲酒も許可されていて、観光客がビール片手にフラフラうろついています。ちなみにこのバーボンストリート、名前の由来はフランスの「ブルボン家」から来ており、その他にもフランスの植民地であった頃を想起させる地名・建物がたくさんあります。

さて、私が訪れたのは、「マルディグラ」というカーニバルを数日後に控え、街全体が徐々に盛り上がりつつある時期でした。地元の人は、この「マルディグラ」を、リオのカーニバルと比肩する「世界三大カーニバルの一つ」と公言してはばかりません。ま、それほどクレイジーな盛り上がりぶりというのは本当らしく、町中の車のフロントガラスにひびが入っているのも、この祭りで雨霰のように投げ交わされるビーズの首輪が原因です。また、後輩君いわく、最盛期には女性もトップレスやストーリーキング状態で街を練り歩くらしいです…。New Orleans(オッサン)_a0106603_1328166.jpg
大通りでは、京都・祇園祭の「山車」さながらに地元民が嗜好を凝らしたパレードの車が行進します。ハリケーン・カトリーナの爪痕は、まだ街の随所に残っていますが、ニューオーリンズの人たちは、このカーニバルの期間だけはと思いっきり破目を外してエンジョイしています。

また、一番の目的?であった、他校のMBAの授業にも参加してきました。Freeman Schoolは、通常で一学年120名ほど、現2年生はカトリーナ直後ということもあり80名という小規模スクールです。当然のことながら、クラス全員は、家族も含めて顔見知りというくらい親密な関係で、おまけに現在は1・2年生あわせて日本人は後輩君一人という状況。自然とみんなから声をかけられます。小さい建物ながら、本館はピカピカの最新鋭ビルで、1階は、株で大儲けした教授が私費で建設したという大規模トレーディングルーム!建物の各所には、どこから持って来たの?という感じの大きな絵画たち(価値は不明)が壁づりされています。
New Orleans(オッサン)_a0106603_13283537.jpg
また、教授の一人がWhole Foodsの創設メンバーとして大成功したという話もあり、ビジネス・プラン・コンペティションも盛んで、Small Schoolながらアントレプレナーシップを大切にしている校風が感じられました。授業の雰囲気はフレンドリーそのもの。教授も教壇から降りて生徒の席に加わり、和やかな雰囲気の中で進行していきます。ただ、2年生の後半ということもあり、「まったり」ムードで、かなり「ゆるい」感じも漂っていました。時期の違いはあるにせよ、こうしてみると、やっぱりウォートンの生徒たちはアグレッシブ&コンペティティブだなーと感じます。

同じ会社から現在、海外の大学院に派遣されているメンバーは、ミシガンのロースクール、コーネルのMBA(ジョンソン)、英国のオックスフォードの計3名なのですが、いずれも私と非常に親しい者ばかりなので、彼らが居るうちに各地を巡ってみたいと考えています。
# by whartonjapan09 | 2008-02-06 13:48 | オッサン

FNCE 602 (オッサン)

3Qが始まったと思ったら、あっという間にDIP Week (Dedicated Interview Period: 1st year studentの就職活動のための休暇期間) に突入してしまいました。いやー、MBAの2年間も、うかうかしてたらアッという間に過ぎ去ってしまいそうです。

Spring Semesterは、皆、学校の生活に慣れてきたことや、授業の負荷が軽くなってきたこともあり、「ラクになったなー」という人も多いのですが、私はFallでFNCE601 (Corporate Finance) をDeferしていたため、今期はFNCE601と602 (Macro Economics) の2つをセメスター・ロングでこなすことになり、おまけにWHCP (Communication & Presentationのクラス) も残っているため、結構大変です。
私は保険会社に勤務しながら、金融・経済に係わる仕事をほとんどしたことがなく、大学でも法学部だったので、全くそちら方面のバックグラウンドがありません。ただ、ウォートンでファインスを学ぶというのは、私にとって2年間のMBA生活の中でもハイライトの一つであるため、気合を入れて学びたいと思っています。

FNCE 602 (オッサン)_a0106603_2544423.gifFNCE602は、コア科目なのにAuctionでのBidが必要な唯一の科目で、その原因の一つはウォートンきっての人気教授であるDr. Siegelの存在です。私も、2年間で計5000 ポイントの持ち点のうち、2000 ポイントを費やし彼の授業を競り落としました。
Dr. Siegelは、1972年(私が生まれた翌年!)からマクロ経済学の教鞭をとり続けているという強者です。まさに世界経済発展の歴史とともに生きてきたと言っても過言ではありません。彼はこれまで、ウォートンで数々のTeaching Awardsを獲得しているのはもちろん、1994年にはBusiness Week 誌で ”Best Business School Professor in worldwide ranking” にも選出されています。既に齢60歳を超え、看板教授としてのピークは過ぎたかに思えますが、授業を受ける限りでは、彼の情熱・エナジーに少しの陰りも感じられません。見た目は、ちょっと背の小さいアメリカ版 ”塩爺”(塩川元財務大臣)という感じなのですが、猫背になりながら両手をぐるぐる回して熱弁を振るう姿はちょっと圧巻です。
Dr. Siegelの授業は、全体スケジュールから各回の授業運営に至るまで、全てが他の教授とまるっきり違います。まず、使う教科書が違うし、試験の回数・時期も違う。毎回の授業は、約30分にわたる彼のMarket Commentaryからスタートします。残りの45分が普通の授業。最初の30分は録画され、Whartonの生徒ならWeb Streamingで見ることができます。また、この部分は「立ち見」も許可されていて、毎回、多数の傍聴者が訪れます。独自にアレンジしたBloombergの画面をスタートとして、注目すべき経済指標の直近のトレンド、ロングタームでの傾向、あるいは他の指標との相関性など、ITを駆使してビュンビュン話を展開していきます。アメリカ経済に馴染みのない私にとっては、理解度を上げていくにはもう少し時間がかかりそうですが、彼の英語は非常にクリアで聞きやすいですし、何よりも教えることに対しての情熱を感じるため、伝わってくるもの、腹に残るものがあります。また、受講生宛には、事後的にWeekly Commentaryをメールで送信してくれるため、これも理解の助けになります。

さて、残りの45分の授業ですが、これは時折、Market Commentaryに対する生徒の質問(アメリカ人やインド人に遠慮という言葉はありません)が押してしまい、短くなりがちです。しかも、彼にとっては、もう何百回と繰り返してきているはずのGDPやCPIといった経済指標の説明についても、一切の手抜きというものが感じられません(めちゃめちゃ熱いです)。
そんなこんなで、授業はほとんど進んでいないため、アメリカ人たちのように「後でテキストをさらっと読んで追い込む」戦法ができない私は、テストのことを考えると少し心配になってきました…。ま、ただ折角ウォートンに来てDr. Siegelの授業を取っているのだから、型どおりの進行を期待するのではなく、こちらがflexibleに対応していかないといけませんね。
# by whartonjapan09 | 2008-02-06 02:59 | オッサン

有言実行!? (シン)

既に他の人が書いてくれているように、僕も例のDIP Weekということで、Electiveを取っている関係で長い旅行にはできませんでしたが、昨日から一泊でナイアガラの滝を見に嫁と二人で行って来ました。冬にナイアガラの滝はちょっと~って、思ったあなた!…、正解!もうホントちょ~寒かった!でも、冬のナイアガラもいいもんですよっ!

っで、実は、最後の最後まで行くのを悩んでいたこともあり、予約は取ってなかったんですよ。でもそう、なんせ僕の今年のテーマは「アクション」。やっぱり思い立ったら行かねば!ってことで、実行に移すことに。えっ!?方向性がおかしい!?いいんですよ。僕には一点の澱みもございません。ただ、直前だと飛行機とか思ったより高かったので、ここはいっちょレンタカーを借りて片道420マイルの道のりを突っ走ることに。いや~、長かった~。しかも帰りはずっと大雨で、超が付く視界不良に加え、路面凍結の心配をしつつの運転だったので、もう神経がすり減るすり減る。Cotopaxiで自然の恐ろしさを感じてきたにも関わらず、やっぱりなかなか成長できていないようです…。

肝心の滝はと言えば、凄かった!ナイアガラですよ、ナイアガラ。凄くない訳がない。しかも、水しぶき飛ばし過ぎ!来ていた観光客の中には、ジャケットが水しぶきでパリパリに凍っていた人もいました。もちろん、夏じゃないので、滝のふもとまで行ったり、乙女号に乗ったりっていうのはできませんでしたが、それでも自然のパワーは十分に感じることができました。水が落ち切るのには時間的には1~2秒くらいしかないのでしょうが、一点を見つめてその流れ落ちていく水を上から下まで追ってみると、なんとも“いかめしい”と言うか、“おごそか”と言うか、なんか変な表現ですが水がとても堂々としていて、吸い込まれちゃうような感じがしました(ちょっと水が濁っていて汚かったけど)。
有言実行!? (シン)_a0106603_14522127.jpg

若干無茶な旅行でしたが、こうしてシン家のアルバムに一枚のページを増やすことができました。帰国前には何ページになっているのか?楽しみです。こうゆうのも、MBAだけじゃないですが、留学の一つの側面かと思い、ご紹介を。
# by whartonjapan09 | 2008-02-02 14:55 | シン

「Whartonでの目標」進捗報告(Ted)

Tedです。

Electiveをまだ履修しておらず現在転職活動もしていない小生は、DIP Week期間中はひたすらcore授業のキャッチアップを心がけています。そんな勉強の話をしてもつまらないので、今回はちょっと私生活のエピソード。といっても、アメフトとか登山とか合気道のようなかっこいいネタがないので、最近、趣味と化しつつある子育てについて。

夕べ、4歳になったばかりの娘と「ファインディング・ニモ」のDVDを久しぶりに見ました。

もうなんども見ているので、筋書きも分かっているけど、改めて見るとぐっと来るものがあります。多分独身で子供いなかったらまた違うと思うけど、既婚+娘がいる『人の親』の立場になると共感する場面が多いです。

例えば、昨年9月、初めて米国のpre-school(幼稚園の一歩手前の、保育園と預け所の間みたいなところ)に娘を預けたときのこと。やっぱり初日は『大丈夫かなぁ。怪我したりしないかなぁ。友達できるかなぁ。いじめられたりしないかなぁ。』と不安でした。

が、その日の終わりに迎えに行って見ると、なんのその、娘は大はしゃぎでenjoyしている様子。それ以降も、もちろん英語がまだ完全にしゃべることが出来ないので、コミュニケーションで苦労している様子も見受けられるけど、それでも積極的に他の子の仲間に入ろうとしたりしている姿を見て、ある種の感動をおぼえました。

子供って、親が思っているよりもずっと順応力があるし、ずっとたくましいなぁ、と。

以前から、日本のメディアに子供の「いじめ」「自殺」が報じられており、親としては子供を世に送り出すのが不安になったりもしますが、でも、そうして世の中から隔離すればするほど、子供は本来の順応力・社会適応能力が衰えていってしまうのかな、と思います。

このブログの「自己紹介」の「Whartonでの目標」の一つ(『自分が幼少体験したような経験・思い出を家族にも提供すること』)にもあったとおり、とにかく、ここに留学している間、出来るだけいろんな経験を娘にはさせてあげたい。そして、問題にぶち当たったとき、自分で解決する方法を身に付けてもらいたいし、同時に自分の限界を知ることの出来る賢い大人になってほしいなと思っています。

え?そのほかの「Whartonでの目標」(ie.『技術的にはファイナンスを専攻し、企業・事業の価値算定が出来るようになること』『気持ち的には外国人の中にいてもうまく自己主張し、マネジメントが出来るような自信をつけること』)はどうしたかって?

もうちと時間ください。。。
# by whartonjapan09 | 2008-02-02 00:56 | Ted