Wharton MBA (Class of 2009) 有志による「刺激」を共有する場
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Phillies Are World Series Champions (オッサン)

いやー、やりました。
いや、何がって、Philadelphia PhilliesがついにWorld Series制覇です。

一昨日、Philliesの3勝1敗で迎えたGame 5が、6回表が終わって2-2の時点で猛烈な風雨のため "Suspended" となり、今日は6回裏からの続きです。
夜8時37分から試合が始まり、3-4となった9回表に抑えのエース・Brad Lidge登場。10時前にはアッサリ片が付いてしまいました。

For Phillies and City, Title Is Worth the Wait
a0106603_13114059.jpg
The Philadelphia Phillies celebrated defeating the Tampa Bay Rays in Game 5 to win the 2008 World Series. (New York Times)

私はこの瞬間、〆切間近のCorporate Development(M&A)のクラスのProject Draftにかかりっきりで図書館に居て、Website上で実況中継を注視していました。
その後、10時30分過ぎには図書館を飛び出し、Huntsman Hallに残っていたタクとともにCenter Cityへ直行。シンと合流した後、2年生が集まっているというバー "Noche" に向かいました。そこで同級生から、「市庁舎前のBroad Streetがすごいことになってるよ!」という情報を聞き、様子を見に行くことに。

a0106603_144582.jpg街には人が溢れ出し、市庁舎めがけて大行進。
奇声を上げて近寄ってくる人たちに、何度 "High Five" と "Hug" を求められたことか…
街中の車はクラクションを鳴らし続け、私設マーチング・バンドも登場。

上空には何台ものヘリが巡回しています。
ポリスも総動員で出動し、暴れ狂う住民達を取り押さえたり、一緒に記念撮影したり…

先日、オバマがフィラデルフィアを訪れたときにも騒然となっていたBroad Streetですが、その時とは比べものにならないくらいの人・人・人。
a0106603_1462781.jpg勝手に打ち上げ花火が上がるし、ゴミ箱や鉢植をひっくり返すは、電柱やビルに登るはで、破壊の限りが尽くされています。
例えが悪いかも知れませんが、「プラハの春」か「天安門事件」かというくらいです。
ついに、道路のど真ん中で「焚き火」が始まりました…

しかし、数あるMLBのチームの中で、地元PhilliesがWorld Championになった年に、ここフィラデルフィアに居れた偶然と幸運に感謝。
アメリカ国内のプロ・リーグの優勝チームが、何故 "World" Championなのかって疑問は置いておいて、明日はPhillies Capをかぶって登校します!
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by whartonjapan09 | 2008-10-30 13:36 | オッサン

Pennsylvania Dutch Country逃避行(おにゃお)

金曜日、オランダ人学生Jと遠足に出掛けました。

本当は、もっと勉強しないといけないのですが。

急に寒くなったのですもの、
林檎狩りも、紅葉狩りも、
今週が最後になっちゃうかもしれないし。
意志薄弱なおにゃおは、易きに流されてしまいます。

行き先は、フィラデルフィアから車で1時間ほどのところにある、
Pennsylvania Dutch Countryと呼ばれる、のどかな田園地帯です。

Dutchと呼ばれているため、オランダ系移民の居住地と思われがちですが、
実はドイツ系のアーミッシュの人々が住んでいます。
Deutscheと発音できないアメリカ人が、勝手にDutchに変えちゃったわけ。

その由来が、十分に伝わっていないのか、道すがら、
風車をかたどったレストランや、オランダの旗を掲げた土産物店があって、
何といい加減なおおらかな人々だろう、と、Jは隣で困惑気味。

とうもろこし畑の間を走ると、バギーと呼ばれる馬車とすれ違います。
アーミッシュの人々は、18世紀の生活スタイルが守り続けています。
今でも、電気や電話もない生活を続けている家庭もあります。
この地域を訪れる度、タイムスリップをしたような、不思議な感覚に捉われます。

Jはフルブライト奨学生の同期で、4月のNY研修で知り合いました。
今年の秋学期は、ペンシルバニア大学ロースクールで、
知的財産保護法と独占禁止法について、欧米比較研究をしています。

目指す果樹園までの道沿いには、
オバマ、マケイン両陣営の支持ポスターが掲げられています。
俗世の政治に関与しないというアーミッシュの人々も、
今年はかなり巻き込まれているようです。

車内では、選挙の話題で盛り上がりました。
米国歴代大統領の中で、オランダでは誰が人気があるかと訊いたところ、
意外な答えが返ってきました。

「オランダでは、フランクリン・ローズベルト大統領が尊敬されているんだ。
今でも、ケネディ大統領よりも人気があるよ。
オランダ王室も、戦時中にナチス・ドイツに追放されていたときは、
アメリカでローズベルト家に身を寄せていたからね。」

それは、まったく知らなんだ。
ユリアナ女王一家が、カナダと英国に亡命していたとは聞いていたけれど、
アメリカにも来ていたのね。

アーミッシュの人々について話していると、
話題は、いつの間にか、宗教改革とフランドル派絵画に変わっていました。
いつものことながら、Jの教養の深さには、感心させられます。

林檎畑に足を踏み入れると、Jは目を輝かせました。
真面目なJは、いつも、学校と家の往復ばかりしていたからか、
田園風景がとても新鮮に感じたそうです。

ほんの数時間のドライブでしたが、
まったく違う場所、違う時代に旅したような気分になる、
Pennsylvania Dutch Country逃避行でした。


  -いまここでゆっくり考えておかないと、
    うっかり人生がすぎてしまうようで
    こわくなったのよ。

須賀敦子著 『ヴェネツィアの宿』より
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by whartonjapan09 | 2008-10-28 11:03 | おにゃお

Wharton Global Club Conference (オッサン)

a0106603_7205645.jpg今日は、Wharton Club of Japan(日本のウォートン同窓会組織)のChairpersonから代理を仰せつかり、表記の会に出席してきました。

The Global Clubs Conference will focus on the Wharton alumni clubs and provide an opportunity to share best practices and discuss club issues. This conference is open to all alumni club officers and representatives who are interested in learning and sharing club experiences.

簡単に言うと、ウォートンの世界各国のアラムナイ・クラブの総会みたいなもんでしょうか。2日間にわたるセッションのAgendaは以下の通り。

Friday, October 24, 2008
12:30PM - Conference begins with lunch
1:30-5:30 - Faculty presentation and club sessions
5:30-8:30 - Reception and dinner

Saturday, October 25, 2008
8:30AM - Continental Breakfast
9:30-12:00PM - Conference breakout sessions
12:00-12:30 - Election of Global Clubs Committee
12:30 - Conference ends

参加者は、世界各国の同窓会組織のRepresentativesなので、大半がWG80s(40~50歳台)の方々。私も在校生の中ではオッサンとは言え、明らかに違和感のある若造が紛れ込んでいる風情です。
私、ランチやディナーにまで厚かましく出席できるほど精神面が鍛錬されていない未熟者につき、1日目の "Faculty presentation and club sessions" に、他のJapan Clubのボードメンバーと手分けをして出席したに留まりました。

当日の出席者は30名あまり。2/3はアメリカ人で、"Florida Wharton Alumni Club" とか、"Wharton Alumni Club of New Jersey" といった、州ごとの同窓会組織の代表者が中心。それに、南米・ヨーロッパ・アジアの各国が少しずつ、あとアフリカの国の人も居たような気がします。
全世界に48,000人いるウォートンのアラムナイ人口を考えれば、出席者が30名というのはちょっと少ない気もしますが、全国各地あるいは世界各地から何時間も飛行機に乗って意見交換のためだけにわざわざやって来るというのも大変なことです。
先日のDean's Lunchでも話題になったのですが、ウォートンでは近年、"Lifelong Learning Concept" というものを掲げ、アラムナイ・ネットワークの活性化や、Executive Programのプロモーション強化に努めています。

2年間通った学校が同じという事実-つまり、ノスタルジーや仲間意識だけで、超多忙な卒業生たちをAlumni Networkに惹き付けておくことはできません。ただ、この素晴らしいAssetを、風化するに任せておくのは愚の骨頂です。
日本のアラムナイ組織についても同様のことが言えるのですが、Philadelphiaから遠く離れた彼の地で、どのようなバリューを出していけるのかが課題です。
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by whartonjapan09 | 2008-10-25 07:15 | オッサン

Big & Little Cohort G! (オッサン)

本日は、1年生と2年生のCohort G合同で、懇親カラオケ大会がありました。
昨年は、Core Programの大変さ(これは能力およびバックグラウンドによる個体差があります)ゆえ、こういうイベントにはあまり顔を出せていなかったのですが、今回は、同じ日本人のコホートメイトKenjiと意気投合して、思い切って参加してみました。

a0106603_314651.gifまず会場に着くなり、コホートのSocial Rep.で、Harvard Undergradかつ1st Year Acadimic HonorのAlexが「2人が来てくれるなんて、Suprising Pleasureだ!」と言って大歓迎してくれて、2人してビールをご馳走になってしまいました。
実際、2年生の出席者はちょっと少なめで(と言っても11PMの時点で15名は居た)、1年生がMajorityの会になっていたので、主催者としては少しでも2年生が居た方がよかったのだと思いますが、逆に、今日来ていたコホートメイトとは全員と話ができ、良い時間が過ごせました。

a0106603_2594955.gifカラオケ大会は大盛り上がりで、何故か少数派の2年生が場をdominate。Kenjiも私も1曲ずつカラオケを披露し、おそらく、こんなにハッスルしている日本人2人を見たのは初めてだろうコホートメイトたちが絶賛してくれて、思い切って行った甲斐があったなと思いました。
ちなみにKenjiと私は12AMには店を出たのですが、カラオケは3AMまで続いたらしいです…みんな本当に元気!(特にアメリカ人は若いし!)

ウォートンでの生活も、残すところあと7ヵ月弱。私のこれまでの人生を振り返っても、この先を見通しても、こんなに素晴らしい環境で、世界中の仲間と触れ合える機会はそうありません。できる限り自分をstrechして、卒業後もkeep in touchできる友人を増やしたいと思います。
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by whartonjapan09 | 2008-10-24 13:38 | オッサン

プライベート・エクティの視線(おにゃお)

ヘルスケア専門のプライベート・エクイティ(PE)大手4社。
パートナー・レベルの重鎮が、ずらりと並んでいた。
いずれも穏やかな表情だが、眼光は鋭い。

Management of Health Care Service Businessesの最終講義。
学生は5~6人のグループに分かれて、
独自に定めたターゲット企業の買収案を発表する。

これまでの講義では、
ゲスト・スピーカーとして、
医療サービス業の創業者や投資家が、自分たちの苦労と成功の軌跡を語ってくれる、
とても興味深いクラスだった。

ヘルスケアを看板に掲げる学校は、世界でも何校かあるが、
ヘルスケアに関連するサービス業分野では、Whartonは圧倒的に強い。
この講義の教鞭を執るDouglas Present教授自身も、
Managed Health Care Associates社のCEOを勤めている。
彼の人脈と人徳で、この講義は成り立っているといっても過言ではない。

この2週間というもの、とある医療機器卸業者のバイアウトを考え続けていた。
足元の金融状況の急変により、資金調達方法と、
買収後の経営戦略の変更を余儀なくされたが、
自分たちのプランには、ある程度の自信があった、はずだった。

ところが。

発表後に、PE各社から鋭い意見が飛んだ。

「君たちの発表から、会社の経営陣の『顔』が見えてこないんだ。」

はっ、とした。

彼らが気にしているのは、その企業の収益性だけではない。
会社の経営陣が、どのような人たちで、どのような戦略を持っているのか。
それがしっかりと見極められないと、
いかにキャッシュフローが立派でも、投資は出来ない。

プロの投資家は、会社の価値を、金融価値だけでは判断しない。
最終的に、投資判断を決めるのは、人である。

"Who is the hero? You should not forget about the management."
Present教授は、にこにこと笑いながら言った。


―1912年の米国下院の銀行通貨委員会議事録。
  ピアポント・モルガン参考人とサミュエル・アンターマイヤー法律顧問のやりとり。

アンターマイヤー: 商業信用は主にお金か不動産を担保にするのではありませんか?
モルガン: そのようなことは決してありません。最初に来るのは人物です。
アンターマイヤー: お金や不動産よりも優先するのですか?
モルガン: お金や不動産、それにその他のあらゆるものに優先します。
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by whartonjapan09 | 2008-10-23 15:04 | おにゃお

Dean Robertson's Small Group Lunch(オッサン)

先日申し込んだLotteryに当選したため、今日はDean主催のSmall Group Lunchに招待されてきました。
今回は2年生メインで、学生側は20名。学校側は学長のThomas Robertson、おなじみ副学長のAnjani Jainのほか、学長が今年7月に古巣のエモリー大学から引っ張ってきたKembrel Jones(副学長代理でStudent Life担当)も居ました。

a0106603_2475497.jpgこのRobertson学長、我々と同じ2007年にウォートンに来たのですが、今一つ存在感が薄い(Anjaniにキャラ負けしているだけという話も…)ということで、今年に入っていろいろテコ入れを考えているようです。腹心Kembrelを連れてきたのもその一環。ここでもアメリカン・ビジネスの典型的な一側面を見る思いです。
さて、彼の前職がエモリーのゴイズエタ・ビジネススクールの学長、その前がロンドン・ビジネススクールの副学長だったことまでは知っていたのですが、実は以前ウォートンに10年も居てMarketing Dept.の主席教授を務めていたとのこと。ついでにVitaを調べてみると、何とKelloggでコトラーに師事し、MarketingでMAとPhDを取っているバリバリのMarketing Facultyであることが判明。全然知らんかった…

学長とのQ&Aでは、ウォートンのブランド向上、現下の就職事情を踏まえたキャリア・サポート強化、Facultyのクオリティー・コントロールなど、様々な問題が取り上げられました。学生側の意見は、現状の不満というより「愛校心」ゆえの改善提案というものが多く、議論も白熱。
「ウォートンのEntrpreneurshipのプログラムは素晴らしいのだから、もっとアピールすべき」、とか「卒業してからも "WebCafe"(クラスノートなどの教材がuploadされているデータベース)にアクセスできるようにAnnual Membershipを販売して欲しい」などなど。
私が議題に上げたのは、Visiting Professorの「質」の問題。昨年のAdvanced Corporate Financeといい、今年のCompetitive StrategyやMarketing Strategyといい、正直、Wharton Standard(および他校に比して高額な授業料)に見合うものとは言えない感じです。Visitingに関しては、Course Evaluationによる学生側からの選別も働かないし(どちらにせよ短期在任なので)、その年に外れクジを「引いたもの負け」になってしまっています。
ちなみにこの点に関しては、他の参加者からも同じような批判があったため、学長より「該当の教授名を、コメントとともにアンジャニ宛にメールで送ってくれ」という指示がありました。出ましたアンジャニ。学長からの特命を受け、大きく首を縦に振り、「そうだ、送ってくれ」と鼻息を荒くしていました。

a0106603_249778.jpgちなみにアンジャニ絡みでもう一つ。
冒頭の自己紹介タイムで、「ウォートンでこれまで最高の経験」として私が「総勢150名が参加したジャパン・トレックが大成功だったこと」とコメントした際、ちょうど遅れてやって来てたアンジャニが席に着くなり「Oh-, Japan Trek! One hundred fifty!!」と調子よく相槌を打ってくれました。

あ、学長主催のランチだったのに、結局アンジャニ話で終わってしまう…

(ちなみに動くアンジャニが見たい方はコチラ↓)
http://feedroom.businessweek.com/?fr_story=7cceec8db649e633c999a3ab2db1399f03d8105a&rf=rss
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by whartonjapan09 | 2008-10-22 12:24 | オッサン

フィラデルフィア自炊事情(おにゃお)

2年生になって生活が落ち着いたこともあり、
食事に呼んだり呼ばれたりする機会が増えた。

今日は、Management of Health Care Servicesの発表準備のため、
チームメートCの自宅に集まって、2時間ほど作業をした後、
彼女が焼いてくれたキッシュを囲んで、賑やかな夕食となった。

先日、四川省出身のMが振舞ってくれた麻婆豆腐は、
複雑な辛さと香りが刺激的で、どの中華料理店のものよりも美味しかった。

この前は、フロリダに実家があるJが、
実家の農園で取れたというアボガドをお土産にくれた。
これが、見た事もないような巨大な代物。
ダチョウの卵ほどの大きさだ。

レバノンやジャマイカの友人たちが振舞ってくれるお料理は、
とてもエキゾチックで、知らない国に出掛けたような気持ちにさせてくれる。

家の目の前の公園には、週に2回、Farmers Marketと称して、
近郊の農家が、新鮮な農産物を売りに来る。
つややかな茄子から、収穫したばかりの葡萄、自家製の蜂蜜・チーズまで揃う。
今月に入ってからは、Hosuiと名札がついた梨も並んでいる。
そう、豊水。しゃきしゃきとした日本梨が、フィラデルフィアで頂けるとは思わなかった。
「昨日の雨は大丈夫だった?今日のお勧めは何?」
お店の人や他の買い物客たちと談笑しながら、買い物をする。
今週は誰を呼んで、何を作ろうかしら。
そう悩むのも、楽しみの一つ。

寸胴鍋がぐつぐつと煮える音に耳を澄ませながら、
友人たちの来訪を待つ、穏やかな昼下がり。
フィラデルフィアで友人と囲む食卓は、悪くない。
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by whartonjapan09 | 2008-10-20 10:55 | おにゃお

チャレンジと継続 (オッサン)

オッサンです。
昨晩は、INSEAD (Exchange Program) の出願〆切前夜にも関わらず、同級生のKumaとMasaに誘われて、学校近くのIrish Pubへ夕方5時から飲みに行ってしまいました。Kumaちゃんが早速ブログで、「MBAに対する想いや、各々の1年2ヵ月の出来事・感想を共有できてよかった」って書いてくれていたけど、本当にその通り。気が付いたら夜10時30分まで5時間半も3人で話し続けていました。

さて本日。朝から半ば二日酔いの頭でINSEADのApplication Essayを作成する傍ら、今日はどうしても行きたいところがありました。1年生のときはたった3回しか出席しなかった、Wharton Volleyball Clubの練習です。
というのも、毎年恒例、HBS主催の「B-School対抗バレーボール・トーナメント」が11月22日に開催されることが決まったからです。昨年はちょうどこの時期、Q1のFinal Examの真っ只中に開催され、物理的にも心理的にも到底行けるような状況ではありませんでした。このトーナメントに出場することは、ウォートンに来たときからの一つの目標というか、ちょっとした「夢」でした。行くからには、試合にはフル出場したいし、活躍もしたい。他の学校には負けたくない。これから1ヵ月はみっちり練習して臨まなければなりません。
これが目的でという訳ではなかったのですが、夏休み中から、ジムで週1-2回のトレーニングを継続してきていたので、体はそこそこ出来ている自信はありました。しかし、練習を開始して1時間くらいしたところで、調子に乗ってスパイクとかバンバン打っていたら、まず両足の太腿が猛烈に張ってきて、さらに30分くらいすると、腰から下が自分のものではないくらい、鈍い感覚になっていきました。右手も、久々に力いっぱいボールをヒットしたせいで、全体がパンパンに腫れ、ところどころ青染んでいる始末。
練習終了後、Essayを完成させるべく戻った図書館では、階段の上り下りすらまともに出来ない状態で、ペンを握っても力が入らず、Application Formに書いた文字はフニャフニャでした。 ・・・オッサンだけに、やっぱり無理はいけません。

とは言え、2年生では、クラブのキャプテン (Co-Chair) のNathan、Marketingのクラスで一緒のAlannaがかなりナイスな感じで、この時期になってこの2人と仲良くなれたのはGood News。
また1年生では、ロシア人のAlex、インド系アメリカ人のSheezanがとっても可愛くて、これまたナイス。オッサンもハッスルしちゃうわけです。

このVolleyball Club、昨年はバレーボールのマイナーぶりを反映してかあまり人気がない上、2年生数名の定着メンバーが固まっていて、何だか入っていきにくい雰囲気でした。私も結局、HBSトーナメント出場という目標を逸して、足が遠ざかっていました。
その後、今年3月にNathanとLeslieという2人がCo-Chairとなり、1年生(現在の2年生)に運営主体が移譲されたわけです。

実はLeslieとは、昨年1度だけ一緒に練習したことがあり、その時は2年生4人に1年生は彼女と私の2人という、かなり寂しい状況でした。しかも、彼女はどちらかと言うとポッチャリ型で、バレーボールも「PE (Phisical Education) の授業でやっただけ」というズブの素人でした。当時、「素人なのに、よくこういうスポーツ系のクラブに飛び込んで来れるよなー」って半ば呆れ気味に思ったのを覚えています。
また、その後も彼女の名前は、学校のイベント関係の役職でよく見かけましたし、挙句に3月にバレー部のCo-Chairになったときは「きっとレジュメにいろいろな肩書きが欲しくて、競争相手の少ないバレー部でポスト狙ってたんだろうなー」なんて意地悪なことすら考えていました。ただ、実際フタを開けてみれば、よく続けてるなーというか、予想外に頑張っているというか、正直感心しました。
9月のClub Dayでも1年生の勧誘を熱心にやっていたし、金曜の練習後には近くの芝生でPicnic Socialを企画したりして、きっちり部員増を果たしました。クラブの運営にも活気が出てきたし、「HBS トーナメントに向けてT-Shirtを作ろうぜ」みたいないい感じのノリになってます。そういう様子がクラブのメーリングリストで伝わってきて、「俺もまた行ってみようかな」って気になったのは確かです。

実はコレって、私がJapan Clubでやろうとしていることに似ています。
とにかく自分が走って、コア・メンバーの力を借りながら、何かしらの新しい動きを作り出してみること。そして少しずつ、楽しそうでメリット感のあるような雰囲気を盛り上げていって、「俺も交ぜて!」って思う人を増やしていくこと。これはJapan Clubで言うと、在校生だけでなく、アラムナイも巻き込んでのMovementにすることが目標です。

あと、思いつきだけでなく、やろうって決めたことは踏ん張ってやり切ること。オッサンになって瞬発力が薄れてきただけに、最近は「持続力で勝負」と自分に言い聞かせてます。

11月22日のBoston行きの件は、もう妻にも了解を得たし、実現を遮るものは、自分の「弱気」以外には何もありません。Japan Clubの活動に加え、もう一ついい目標ができました。
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by whartonjapan09 | 2008-10-18 12:22 | オッサン

慧眼(おにゃお)

今回の金融危機を、正確に予想していた人がいた。

債券運用ファンドPIMCO社のビル・グロス氏。
預かり資産約90兆円の最高運用責任者である。

ロサンゼルスから南、車で1時間ほどのリゾート地、ニューポートビーチ。
7月初、私はPIMCO本社のトレーディングフロアにいた。

グローバルデスクに配属になって、2週目に入っていた。
ブルームバーグ端末にブローカーからのメッセージが点滅した。
『リーマンブラザーズと君の会社に関して変な噂が流れている』
普段は墓場のように静かなフロアが、ざわつき始めていた。
リーマン社の株価が見る見る内に下がっている。

電話に出ていた、レポ取引、そしてモーゲージ運用担当者が、
フロアの中心にある、ビル・グロス氏のデスクに駆けつけた。
絶対的な沈黙と、軍隊のような規律を好むグロス氏からすると、
普段はありえない光景だった。
『ピムコがリーマンとの取引を差し控えているとの噂が立っています』
低く囁く声が聞こえる。

リーマン社の株価は、75%も下落していた。

ビル・グロス氏の対応は早かった。
1時間後、自社内にあるテレビの中継室から、
報道各社のテレビ・インタビューに応え、噂を否定した。
フロアのポートフォリオ・マネージャーは息を呑んで、
テレビ画面に映し出される中継の様子を見守っていた。

グロス氏の発言を受けて、リーマン社の株価は、今度は急激に上昇していく。
伝統的な投資銀行の命運が、一人の投資家の一言に左右されている状況は、
ある意味、滑稽で、しかし、深刻だった。
株価の動きは、臨終を迎えようとしている患者の心電図と重なって見えた。

何かが、おかしい。
リーマンブラザーズの終章を、ビル・グロス氏はその時点で予想していたはずだ。

8月20日。
私はインターンの最後に、グロス氏の前でプレゼンテーションをすることになった。
テーマは『米国のインフレ予測について』。
インフレ動向は、債券価格を決定する、非常に重要なファクターであるが、
債券王と呼ばれるビル・グロス氏が、
素人学生のプレゼンテーションに耳を傾けてくれるのか、不安だった。

「金融市場は既に米国経済の急激な減速を示唆しています。
消費者物価指数は、コア部分での動きは鈍いものの、
総合指数ベースでは今後、下落が予想されます」

説明をしている目の前で、グロス氏は一枚のグラフを食い入るように見ていた。
1974年からの日本の地価と、1990年からの米国の地価を比べたグラフだった。

Q&Aが始まると、ビル・グロス氏が真っ先に質問を投げかけた。
「米国でもデフレの可能性があると思いますか?」

正直、驚いた。
原油価格は少し落ち着いていたとはいえ、
川上の価格上昇の影響が、川下へと転嫁されるとの見方が一般的だった。
市場の大勢はまだ、連邦準備委員会による年内の政策金利引き上げを予想していた。

一息ついて、答えた。

「金融危機が収束せず、金融当局の対応が遅れた場合、
日本の轍を踏んで、米国もデフレになる可能性がなしとは言えないでしょう。
米国の場合は、日本と違って、
自宅を担保としたリバース・モーゲージが広く行われているため、
家計にもレバレッジがかかっているため、
地価下落の影響は、日本の場合よりも悪質です。
流動性の罠に陥ると、さらに問題は厄介です。
日本オフィスのクレジット・アナリスト、小関広洋氏が、
金融危機の対応について、日本の経験から何を学ぶか、
興味深いレポートを書かれていますので、ご参考ください」

グロス氏は、口元を引き締めて、こっくりと頷いた。

この日は、まだ嵐の前の静けさだったことは、
後の出来事が証明することになる。

ビル・グロス氏は、緑がかったハシバミ色の眼をしている。
遠くを見て考え込む彼の眼差しは、不思議に澄んでいる。
彼の眼には、どんな未来が、今日は映っているのだろう。
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by whartonjapan09 | 2008-10-17 18:22 | おにゃお

倫敦はJermyn Streetにて(おにゃお)

『シティでは損をする投資家が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の下げ
買いがない

売らなくちゃ アイスランドを売らなくちゃ
停止前に売らなくちゃ
下げ続け

テレビではマーケットの将来を
深刻な顔をしてしゃべっている
だけども問題は今日の下げ
買いがない』

などと、懐メロ(井上陽水の『傘がない』)の替え歌をしている場合ではありません。

10月10日金曜日のロンドンでは、
パニックを通り過ぎて、
諦めたような静けさが漂っていました。

その日のミーティングが早く終わったため、
思い立って、Jermyn Streetに向かうことにしました。
この通りにあるHilditch&Keyというお店で、仕事用のシャツを求めていたからです。

つい最近までの途方もないポンド高で、メールオーダーを2年間控えていたのですが、
不況に伴う季節外れのセールとポンド急落で、倹約家のおにゃおにも、チャンス到来。

Hawes&CurtisやPINKと比べて、デザインはずっと地味ですが、
Hilditch&Keyのシャツは、何度洗っても、型崩れも色褪せもしません。
生地選びと仕立てで、決して手を抜かないこと、
店員さんの対応がきっちりしていることにおいては、
他店の追随を許しません。
綿なのに、シルクのように滑らかなシャツに腕を通すと、
気持ちが引き締まって、背筋が伸びます。

夕日が射す小路を歩いていました。
道端で売っている夕刊の見出しには"Black Friday"と出ています。
金融市場は、世界経済は、どうなっちゃうんだろう。
仕事用のシャツを買う以前に、来年働く場所はあるのだろうか。
思考回路が麻痺していくような感覚を味わっていました。

その時です。

「おにゃおさん?」

一瞬、空耳かなと思いました。
目の前には、東京にいるはずの元上司が立っていました。

「あれ、フィラデルフィアで勉強してるんじゃなかったっけ?」

天網恢恢疎而不漏。
いや、別に悪いことをしているわけじゃないんですけれど。
一体、なんという確率だろう、こんなところで遭遇するとは。

元上司とは、8月下旬に、米国西海岸のインターン先で鉢合わせしたばかりでした。
偶然の再会も二度も重なると気味が悪くなってきます。
おにゃおは、元上司に、ストーカーだと思われているのに違いない。
元上司も、危なっかしくて出来の悪い部下が心配で、GPSをつけて、
追跡調査しているのに違いない。多分。

ええ、学校が今週末は休みで、金融危機の調査に来ているんです。
ついでに仕事用のシャツの買出しに来ました。
仕事を決める方が先なんですが。
あはは。

その夜、元上司は、私のインターン先のマネージャーと、夕食を一緒にするとのこと。
ニューポートビーチにいるはずのマネージャーも、ロンドンにいるとは思わなんだ。
無礼を承知ながら、夕食に飛び入り参加させていただくことになりました。

その夜、夕食の席では、日本の過去の金融危機対応から、
G7での検討課題、アイスランド危機、
米国のデフレの可能性、
MUFJのMorgan Stanley支援まで、
幅広い話題に会話が及びました。

7年前、内部コンサルティング部から経済調査部に転籍しようか迷っていたとき、
元上司が掛けてくれた言葉を思い出していました。

「あなたは医療問題、病院経営に興味があるそうですね。
経済・債券調査部の仕事は、あなたの関心とは少し違うかもしれませんが、
エコノミストは、国家の経済を診断し、処方箋を書く仕事です。」

金融危機にこそ、優秀なエコノミストの処方箋は活きるはず。
実は、米国ポールソン長官の下で、金融危機の対処に当たっているのは、
副長官Neel Kashkari、弱冠35歳のWharton Alumです。

お客様のどんな質問に対しても、
綿密なデータ分析と豊富なエピソードを交えて、
自由自在に自分の論理を展開する元上司の背中を見ながら、
今度はエコノミストと上質なシャツの共通点について考えていました。

世の中の大きなトレンドに敏感であること、
しかし、その中で、自分のスタイルを堅持すること。
従来の伝統を踏まえた上で、新しい付加価値を提供すること。
お客様にぴったりと合ったサービスを提供すること、
一方で、細部まで自分らしいこだわりを忘れないこと。

今回のサブプライム問題は、
金融業界が、お客様とのフィットを無視した金融商品を提供したところから、
綻びが出ました。
きちんとリスクを算定し、
お客様に媚びることなく、合わないものは合わないと、
ハッキリと言う勇気を持っていたら、
金融市場がズタズタに裂けることはなかったはず。

Mayfairのレストランを出たときには、夜11時を回ろうとしていました。
元上司がタクシーの中から手を振ってくれました。

「今度は東京でお会いしましょう」

ええ、どこかの街の小路で、また鉢合わせしない限りは。
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by whartonjapan09 | 2008-10-16 13:27 | おにゃお