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MBAの夏休み スペイン編 -前半- (オッサン)
この夏休みは、南米GIPに始まり、カリフォルニア旅行にマンハッタン生活と散財しまくりました。さすがにちょっとビビッて、8月はおとなしく「フィラデルフィア満喫プラン」でいこうかとも考えたのですが、やっぱり、ずっと温めていた「ガウディ建築とアンダルシアを満喫するプラン」を決行することにしました。2週間近くの旅行、しかも日本からヨーロッパへ家族4人で行くことは、この先、日程的にも金額的にも実現困難だろうし…
ということで、やって来ました情熱の国スペイン。 私は、大学生時代に当時流行の(猿岩石とか、知ってます?)Backpackerで、ヨーロッパは西欧も東欧も大半の国を訪れているのですが、実は主要国ではスペインだけが未踏の地でした。思い返すと、西欧を1ヵ月かけて一周した1992年の夏、ちょうどバルセロナ・オリンピックの真っ最中だったため、人ごみと大混雑を避けたのでした。 <バルセロナ Barcelona> ガウディ建築の代表作、サグラダ・ファミリア聖堂。1882年の着工以来、未だ完成を見ないバルセロナのシンボル。 写真は、キリスト生誕の場面を描いた東側の正門。 写実主義が徹底された彫刻は、とても石でできたものとは思えません。 内戦でかなり損傷を受けていたものを、日本人彫刻家の外尾悦郎氏が修復にあたったのは有名な話。日本人として誇らしいかぎり。 何年か前にTV番組の「情熱大陸」で外尾氏の特集していて、一度はこの目で見たいと思っていました。 こちらは、キリストが十字架にかけられる受難の場面を描いた西側の正門。ガウディの死後に完成。 東門の写実主義とはかなりテイストが違います。 どちらかと言えば、生誕の東門がおどろおどろしく暗い感じで、受難の西門の方が明るい印象を受けるほどです。 しかし、この“成長し続ける建築物”は、まだ完成までに何十年とかかるそうです。 ガウディの遺産が世界中から観光客を呼び込み、バルセロナ市に落とされる観光料が今後も継続する膨大な建築費に回っていく… ある種、観光業にとっては理想的なビジネスモデルと言えましょう。 ガウディの独創的な世界が具現化された、モデルニスモ(近代主義)様式の夢のような公園。ここで自分の子供たちを遊ばせるのが長年の夢だったのですが、この日、ついに叶いました! <グラナダ Granada> バルセロナを後にし、飛行機で一路、アンダルシア地方のグラナダへ。 高校生の時、世界史の大川先生が、イスラム芸術の結晶であるアルハンブラ宮殿の美しさについて語ってくれたのを今でも覚えています。イベリア半島に栄えた最後のイスラム王国グラナダは、14世紀にこの宮殿を完成させますが、その後キリスト教(カトリック)勢力による「レコンキスタ(最征服)」に屈してしまいます。ただ、その後のカトリック王国下でもこの宮殿は保存され、イスラムの幻想世界を今に伝えています。 とはいえ、夢の宮殿は、想像していたような絢爛豪華なものではなく、外見はどちらかと言えば無骨。その美しさは、緻密なシンメトリーと彫刻、そして水の芸術によるものです。 この写真は、アルハンブラ宮殿の中でも入場制限が課せられるほどの人気を誇る「ナスル朝宮殿」の中庭。 ちなみにアルハンブラ宮殿自体、夏休みなどは2週間前に入場券が売り切れるほどの人気で、当日の窓口ではガーデンの観覧券しか手に入りません(それでもすごい行列です)。
by whartonjapan09
| 2008-08-28 13:20
| オッサン
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