Sponsored by
Movin' Strategic Career http://www.movin.co.jp/ Antelope Career Consulting http://www.antelope.co.jp フォロー中のブログ
Wharton MBA ...Wharton MBA ... カテゴリ
全体タク シン doc Ben Yak Mia Shu TOM punk! Ted Nobu オッサン おにゃお Master 未分類 以前の記事
2009年 05月2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 タグ
自己紹介
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
Overcome (タク)
タクです。
Ecuadorから帰ってきた翌日から授業が始まりました。壮大な大自然からいきなり日常に引き戻され、以前からあまり体調がよくなかったこともありますがEcuadorのToughな環境で更に悪化したこともあり、未だに体と気持ちの切り替えがなかなかうまくいきません。。。 今回はOPIMと呼ばれるOperations Managementの授業について触れてみたいと思います。 WhartonではCoreにこのOperations Managementの授業がなんと3コマも割り当てられており、今回受けているのはそのうちの2コマ目にあたります。1コマ目ではExcelのSolver機能やCrystal Ballと呼ばれるLinear Programを解くSoftをつかってOperation Optimizationを実際に試みる(紙の上でですが)ものでしたが、今回は前回より実際の現場に近いCaseを取り上げています。 とは言うものの、もともとFinance志向の強い学生が多いですから大半は、いくらなんでもOperations Managementに時間をかけ過ぎだ、ということで授業に対する姿勢も消極的です。しかもこの時期アメリカ人学生の大半が就職面接期間(DIP WEEK)を控えていることもあり、人生を決める一大イベントに力を注ぎたいというのが本音でしょう。 そしてそれに追い討ちをかけるように、僕のCohortの担当教授が中国人で、僕が言うのもなんですが、すさまじく英語が下手なのです。受講している学生もその表現の稚拙さに苦笑の連続。彼らの教授に対するある種哀れみのような目を見ると、とても他人事とは思えません。そして不思議なことに僕が理解できる話もアメリカ人たちは理解できないことが多いらしく周囲から「タク、今彼は何て言ったの?」と聞かれる始末。アメリカ人にとっては彼らが普段慣れ親しんだ表現を自然に予想しながら聞いているのでしょう、それ以外のとっぴな表現が突如出てくると「??」となってしまうようなのです。僕にとってはいつもの通り、授業の内容から話されるであろうことを必死に予想しながら聞いているため、不自然な表現であっても何とかついていけるという奇妙な逆転現象がおこったりしています。 しかし、この教授はそんなことは全く意に介せず、学生に対し、時には質問を繰り返させ、時には強引に質問を無視し、そしてつまらないギャグを連発し苦笑を誘いながら授業をグイグイ進めます。 これだけのLanguage Barrierがありながら授業を進めるだけでも大変なのに、みんなが興味をそれほど強く感じていない内容を語るわけで、彼の苦労が容易に想像できるのですが、個人的にはこの教授の授業が気に入っています。というのも、Operationの授業をそれだけにとどまらせず、高いレベルにのTake Awayを与えようとしている意気込みを感じるからです。例えばこれまで以下のようなものがありました。 1. 今日のOperations Managementは見えにくいDemandを勘案したより複雑なものである。すなわちBuyer’s Marketと化した世界でのManagementである。これは過去のようにDemandがクリアーで、物を作れば売れる時代にSupply Managementだけを行えばよかったものと大きく異なる点である。 2. 初期のFordのAssembly LineとTOSHIBA(第二回の授業で取り扱ったCase)のLineとの違いは何であろう?それは前者がSupervisorを置き全体を監視させ、Bottleneckとなっている箇所(人)にムチを与えるものである一方、後者はSupporterと呼ばれるLine全体をカバーできる人材を配置しBottleneckを解消すべくWorkさせるものである。また改善を提案した労働者に対してはハッキリとした形(金額は小さいが金銭)で報いる。これらは労働者に効率性を個人、組織の両面から考えさせ自発的に改善を促す、すなわち人を管理ではなくMotivateしている点で大きく異なっている。 授業の際はOperationの授業の重要性を必死に説いていて一瞬なんかこじつけのようにも感じましたが、なかなか日本の製造業の強さを一言で説明できる教授がいない中、この説明を受け個人的にはスッと”落ちた”ように感じました。 このタームは前回に比べ数字を扱う授業が多く純ジャパの僕には比較的親しみやすいですが、単に数字の扱い方を学んだだけにとどまらずその一歩先を理解できるように取り組んでいきたいと思います。
by whartonjapan09
| 2008-01-19 00:09
| タク
|