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人材輩出企業 (シン)
話題的にはもうあんまりタイムリーじゃないが、ホントこのサブプライム問題というのはなかなか終わりが見えない。僕が日本にいた頃から既に話題になってたことを考えると、問題の根深さがうかがえる。いまだ大手金融機関の追加的損失の計上が続いていて、今週のWSJにはUBSも第4四半期に損失の追加計上をするのではという記事があった。憶測が憶測を呼んでいる部分もあると思うが、まだ膿は出切っていない的な記事が新聞で毎日のように出ている。人事面では恐らく最も注目を集めていたMerrillのStanley O’Neil氏の後任が今週ついに決定し、ふたを開けてみるとGS出身のNYSE Euronext CEO、John Thain氏が就くこととなった。
Tedとのところにも書いてあったが、今週、僕の授業でもToyotaについてMcKinseyと一緒に彼等のCore Competenceは何か?っというケース・ディスカッションが行われた。そこで本質的なCore Competenceからはちょっとずれている気がするが、出てきて面白いなと思った点で、McKinseyについてのAlumniの活躍が挙げられた。確かに世の中には元McKinseyという人達がたくさん活躍している。そして、Alumniの活躍ということでMcKinseyと似たようなことが言えるのは、上でも触れたMerrillの新CEOの出身元でもあるGSであろう。Henry Paulson財務長官に代表される米国政府との太いパイプをはじめとし、いたるところに出身者をばらまいている。ちなみに、NYSE Euronextの次のCEO Duncan Niederauer氏もGS出身とのこと。これらの現象を見ていると、McKinseyとGSが、戦略的には出来ることではないと思われるが、人材を輩出(≠流出)することにより自らのレピュテーションやブランド、つまりCompetitive Advantageを確実に築いているように思われる。GSのAlumni Website(日本ではあまり聞いたことがなかったが、ちょっと調べてみたら、こちらでは企業が去っていた人達に対し専用のWebsiteを開設しているという例も珍しくない模様)でも“Our culture has been the key to our success. Goldman Sachs' culture of success is driven by our people, present and past.”とあり、昔の人達の意義というのを大いに認識しているようだ。サービス業では人材以外に生命線がないため特に言えることだと思われるが、自らのレピュテーションやブランド力を向上させ優秀な人材の引き付けられるサイクルをいかに作れるかが成功への一つのカギであり、この2社が確立しているモデルは一つのヒントを示しているようにも思われる。もちろん、この2社が人材輩出うんぬんの前に自らのオペレーションで確固たる結果を残したことは触れるまでのことでもないと思うが…。 っで、話は全然違うが、今日家のトイレの水漏れを修理しに来てもらった。一回来て直してもらってもまだ直ってなかったので、もう一度来てもらった。そしたら、トイレを交換すると言い出した。いつだ?っと聞くと、今だという。トイレって簡単に交換できるのね…、っと思いつつ、とりあえずお願いをした。そして数時間後、工事が終わったようなので行ってみると、 「これでもうOKだ。前のよりデカくて、速いぞ」 っと、おっちゃんがとても満足そうに水の流れを確認にしていた。そしてそのまま満面の笑みを浮かべつつ、工事のゴミや水を散らかしたまま去って行った。 「特に便所の速さにこだわりはございませんが…。それより、おいっ、ちゃんとかたずけていけよ!!」 やっぱりここはアメリカだった。そしてその後しばらく、我家に来た風呂場のサイズにはちょっと不揃いのプチデカトイレを、切なさと嬉しさが半交じりの状態で嫁が眺めていた・・・。
by whartonjapan09
| 2007-11-17 15:11
| シン
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