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Wharton MBA (Class of 2009) 有志による「刺激」を共有する場
by whartonjapan09


日本企業のコアコンピタンス (Ted)

Tedです。

TOMさんが書いていた通り、Q2の授業は読み物が多い上に、事前に予習をしていかないとcold callをされたときに答えられないようなcase specificな内容が多いため、Philadelphia及び学校に慣れたことを割り引いても、Q1よりもきつく感じられます。しかもcase studyだと『これが答え』というものがないため、考え出すと予習もキリがありません。

さてそんな中、MGMT654のcase write-upの一つである「IKEAとトヨタのコア・コンピタンス」を私のlearning teamが担当することになっており、今週ドタバタの中何とかみんなで仕上げて提出しました。

私は名古屋に2年弱住んでいたこと、及びカリフォルニアで働いていたときにトヨタとGMのJVであるNUMMI社を短期間担当していたことから、多少なりともトヨタ及び日本の企業の競争優位性について語ることが出来るのでは、と思っていました。が、思いのほかこれが文字通り『言葉にならない』ことにとまどいを感じました。いわゆる日本企業の中の独特な人間関係、共通の文化/言葉を有するが故に『語らずに通じるコト/モノ』が多く、日本で働いているときは意識する必要のない事柄をいざ説明しようとすると、なかなか難しいことに気づかされます。言うなれば普段当たり前のように吸っている空気を、空気というものがない惑星の人にも分かるように説明するような感じでしょうか。しかも日本語でさえ難しいこの説明を、英語で記述に落としてみると、何とも説得力のないものになってしまいます。

でもここはビジネススクール。「ビジネス」「マネージメント」という、本来つかみどころのないコンセプトを論理と数値で説明(しようと)する場所であるので、日本企業及び日本のマネージメントについて説明出来るようになりたいものです。そのようなプロセスを経て、その枠組みを客観的に理解することにより、はじめて海外に発信/移植したり、他国の企業文化/マネージメントスタイルとの融合が可能になるのでは、と思う最近です。

今日は、learning teamとフィラデルフィア市内にあるMonk’s Caféというベルギービールが飲める店で飲みました。ムール貝料理とバーガーがおすすめです。みんな出身国/ethnicityも異なり、実に人生経験も多種多様ですが、改めて感心したのはみんな自分のことを語るのがうまいなぁ、と言うことです。日本について説明出来るようになる前に、もっと自分についてうまく語れるようにならなくては。。。
by whartonjapan09 | 2007-11-15 16:46 | Ted
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